inoさま　泣かないで
ではなく、、
おもいっきり泣いて泣いて　
泣いて
空っぽになれたら
もう一度　生まれ変わった気持ちで
幸せになってください

私は
あまりにもinoさまと似ていて本当にびっくりしました
inoさまのお辛い気持ち　とてもよくわかります

すべて　「心を通わす事のできる家族が欲しかった」
この言葉に集約できると思います

悲劇は障害者の兄弟に生まれたことではなく
そのために　心通わす家族関係がなかったことだと思います

母親もとても似ています
プライドがとにかくとても高い
そして　障害者をステイタスとして認めてもらえる宗教関係の活動を一生懸命にしています

成績に関しても　あまりにも酷似していてびっくりしました

亡くなった兄と違って　
頑張ったほど成績が上がらなかった私、、

そのときになんと言われ続けたか？
それは
「障害者の兄弟が成績が良かったら　
障害者を見る世間の目が違う
世間の人たちは　（障害者の子も障害がなかったら　きっと頭が良かったんだろう）と思うに違いない　だから成績も運動も一番を取れ」でした

希望の職種も大学もありましたが、希望の高校は私立だったので
そのときに言われた言葉は一つ、、
「将来（さくらが）この家にとって役にたつかもわからないのに　私立のお金なんてもったいない」でした

死んだ兄と私と　そのときに運命が分かれました
私は母の人形をやめることにしたのです
国立大学は合格圏内でしたが受験しませんでした

母の期待を破った私は
国立に行かなかったという理由だけで　家賃以外はいっさい送ってもらえませんでした

服のことも同じなのでびっくりしました
私が着てたのは　死んだ兄のお下がりのぼろぼろのTシャツがせいぜいで、普段着は制服でした　靴は足の成長にあわず　血だらけになったこともあります

言いたいのは　私の家は貧乏ではなかったことです
父母も共稼ぎで　家政婦さんではありませんが　人を雇って食事や身の周りのこともしてもらってました
家政婦さん（ではないのですが）は　私がかわいそうだと、個人的な同情でとても可愛がってくれました

私は
親にとっては
本当に　障害者の兄のための道具であり
なによりも
障害者の親というプライドを傷つけた立場を修復するための道具でしかなかったのです

下着もブラ一枚という信じられない枚数しか買ってもらえなかったので
毎日の洗濯が乾かず　冬でも濡れた状態で着けていきました
風邪をひいても
熱が出ても
食べれなくても　放っとかれました
理由は
「死ぬ病気じゃないから大丈夫」だと言われました

そのくせ
親戚が一同集まるときは
とても高価なワンピースを買い　着せられました
そのときだけなのですが
さんざんよい母のふりをしてました
「この子は本当に可愛がって可愛がって育てたのよ～」と

そして
涙ながらに
「子ども達が何もしてくれない　私がこんなに頑張ってるのに、、」と訴えるのです

＊＊＊

私も死んだ兄も
ほんとうに　親が欲しかったんだと思います
親の期待どおりにしたら
きっと親は振り向いてくれる
愛情をくれる
そう信じて、、
ずっと、、、、

いつか
家族になれる日がくると、、

今
兄が死んで
母に言われた言葉を思い出しました

「これで　（さくら）が　重要になってきた
病気しないで体に気をつけてよ！」

と、、

私が結婚したときに
私名義の貯金はすべて名義書き替えさせられました（その手続きは私が仕事を休んでさせられました）そのときに財産放棄までしろ！と責めたてられましたが、贅沢に慣れてる親のことを考えたら　一応もらってすべてきたるべき未来に（文無しになる）親のために使おうと思って　放棄はしないと親のために答えました

今、、悲しいから現実に起こりつつあります

贅沢に慣れた親　悲劇のヒロインの立場を捨てたくない母
この５年だけでも　信じられない散財をし
今　歯止めをしなければ
私も夫も巻き込まれます

と
思ってたんです

最近まで、、

ですが

ここで答えが出ました

自分で
できることをするだけはして
あとは
「しない」ということに決めました

それでもかなり負担を背負うことになりますが、、

明日も帰省する予定でしたが
夫が代わりに行ってくれるということになりました

私がとても悲しいのは
私を「低く」見ている親なので
私の夫というだけで
夫も冷遇されてることです

兄の生存中も
兄と兄の嫁は　客間でおもてなしをし（その準備は私と夫がしました）
その後片付けがすんでから
夫はひっそりと台所の隅で　ひとり時間遅れの食事をとりました

障害者の兄弟と結婚してくれる人は少ないと思います

ですが兄の嫁は　（昔の考えで）自分たちの世話をしてくれる大切な女性

私の夫は　私という障害者の兄をみる労働力を持っていってしまう憎たらしい存在

その差で　いまでも私の夫は　「使い走り」です
「結婚させてやった」「だから自分たちのためにするのは当然」といわれてます

私が
inoさまとお話して　一番納得したことは

親はどんなに尽くしても　当然と思うことはあっても　親としての普通の感情はもってくれない　ということ

私が幸せになればなるほど　憎く思うこと

inoさま
私は　ここで目が醒めました
幸せになりたいと思います

どうかinoさまも
遅い春かもしれませんが
同じ経験をわかちあってくださった旦那様と
どうか幸せになってください