Inoさんへ。
Hirowoです。

なんどかお返事を書きかけたのですが、どうお返事してよいのかわからず、書いては消しを繰り返しています。

> 子育てが終わって．自分と子供の物事に関しての考え方の相違が
> 顕著になっています.
> 世代の相違なのか．年齢の相違なのかと思ってみても納得できない事が沢山あります.

うちはまだ小さいので、あまり実感を持て内ですが、やはり私たちの子は、私たちと同じようには育っていかないですよね。

> そうかといえば．娘とか息子と年齢が近いのに．私と同じような考え方をする人も目に入ってくるのです.
>
> 障害者施設で出会う人によくいます.
> 自分の事より．親や障害を持つ兄弟に尽くしている.
> 結婚しないで．仕事をしつつ介護もしている.
> 一途な正義感を持ち．家族を守る事に誇りを持っている.
>
> まるで働きハチのようで．過去の自分と重ね合わせてしまうのです.

正義感、倫理観、いろんなものを正しく持とうとしていたりする人もいますよね。そういう人とは、自分を重ねてしまうかもしれませんね。

> 家族に障害者がいて．自分というものを犠牲にして介護するつらさを
> 本人も家族も気がついていないような振りをするのです.
> あるいは．気がつかないのでしょうか......
>
> そこには障害者が一番つらくて．一番大切なものであるかのような
> 道理がまかり通っています.

それも、ある意味時代だったようですね。
最近は、そういったことをかならずしも正しいことではなかったという風潮がありますよね。

> でも．本当は障害を持つ者も健常な者も．本来家庭の中では平等で
> なくてはならないのではないかと思うのです.
>
> 小さいときから．障害を持つ兄弟の為に．つらい思いや犠牲を強いては
> ならないと思うのです.

そうですね。
障害の有り無しにかかわらず、上の子は下の子に対する親の対応を見て不満を持つのかもしれないと私は最近感じます。
それでも、いずれにせよInoさんのおっしゃるとおり、平等という感覚を一方で大切にしていきたいとも思います。

> 親の人格も大切ですが．そのような大変な環境で子育てをしなければ
> いけなかった社会も問題ではなかったかと思ってしまうのです....

今は、よくなっているのでしょうか。
私は、まだ私の年代とその親の世代との間には「いけなかった社会」がまだまだ残っているように思います。

> 障害を持つ姉が．リハビリセンターにいたときも．親でなく．兄弟に保証人を求めますし．具体的な看護も強いられます.
> 退院前のリハビリに関しては家族全員の立会いを求められ．仕事を理由に拒否をしようと思っても兄弟をみる法律上の義務があると仕事を辞めてまでこいといわれたり．なぜここまでという思いが今でもこみ上げてきます.
>
> 健常な私たちには．普通の穏やかな生活をする事は出来ないのか...

そうですね。
普通に穏やかに・・・言われなくてもいいことを、ただ言われずにすごせるだけの普通の生活が送れればと思いますよね。

> これからの課題です.

そうですね。社会にとっても私たちそれぞれの心の持ちようにとっても、課題かもしれませんね。

> 小さいときからの虐待に近い親のいびつな言動に
> マインドコントロールされるような人生は
> これからは歩みたくないです.
>
> 出来れば．自分というものを確立した上で
> 障害を持つ姉妹兄弟を考えていける事が理想です.

私も同感です。
自分というものを確立する、ということは、気持ちの安定の上でとても必要なことですよね。けれど私たちの経験には、自分を肯定できないような思い出があったりしますよね。時にそれは、数は少なくともとても深い出来事であって、それを乗り越えるために相当の時間と対話を要したりしますよね。

そういうときに、少しでも話し相手になれたら・・・と私は思います。
Inoさんもきっとそう思ってお話してくださっているのでは？と思います。

> どちらにせよ．強い自分がなくては環境に押しつぶされる
> そうは思えませんか.

強くと言われるのが一番怖かったり、嫌な思い出があったりもしますよね。
その上で、自分は自分ということを、時には単なる開き直りでも、もてればよいのかなと思います。

環境を支える強さをもたずとも、さらりとかわしてしまえるしなやかさのために、われわれが一人一人心の中に抱えているものを、少しずつ穏やかにしていければ、時に逃げたと自分で思うようなことをしても、いつか、知らず知らず強さを身につけられるのではないかと思います。

遅くなってすいませんでした。