久しぶりにスペースオペラを見ることができました。

２００１年宇宙の旅やスターウォーズを見たときに、宇宙の美しい描写に感動した事を思い出します。その後、例えば「クラッシャージョウ」や「マクロス」あたりのアニメーションでも宇宙の無重力の感覚や美しい星空の描写が出るたびに心が踊りましたが、今回もその感動を少しも薄める事のない美しい画像にどっぷりと浸りました。

やはり宇宙はすばらしいですね。いつか宇宙へ行ってみたいです・・・なんて、子供みたいですか？

ストーリー自体も、現代風に人間関係や心理描写が沢山あって私好みでした。全体に盛り上がりにかけるのも、淡々とした宇宙の冷徹さ、深遠さを表現しているようで、雰囲気としてよかったと思います。ただ、ちょっと謎解きは簡単過ぎましたね。もうちょっと謎解きに時間を書けてほしかったかもしれません。サイエンスフィクションとしては、そこが一番の面白いところだったと思うのに、なんだかあっという間に答えまで聞かされてしまって、少々欲求不満になりました。サイエンスフィクションでは、科学的な謎を読者と一緒に考えていくステップがある方が私は好きなので、その意味では小学校の頃読んだ古いSFの中で、月で生活しながら少しずつ栄養素や生活必需品を作って生き延びていくお話しが良かったのを思い出します。

自分で少しずつでも考える事が好きだからでしょうか。

さて、おなじみの蛇足的「きょうだいの視点」ですが、今回はほとんどないです。ただひとつだけ、「火星へ行くのに8ヶ月、向こうで1年間過ごして戻ってくるのは2年後だ。」と、一人の宇宙飛行士が息子に話して聞かせるシーンがあったのが印象に残りました。

だって私は、2年間も日本を空けるような仕事はどうしても選べませんでしたから・・・。何かのときに、実家に帰って妹と留守番をしなければなりませんからね！その分、宇宙って言う職場はちょっとハードル高いなあ・・・などとこのシーンを見ながら考えていました。

そのシーンの後、息子が「あの本は最後まで読んでくれないの？」というせりふにちょっと胸が痛くなりましたが、そのあとの台詞がイカシテましたよ。それは、見てのお楽しみです。　

さぁ！まだレンタル屋さんに沢山並んでいますよ！