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SIBGATE管理者April 6th 2001


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映画 「シザーハンズ」
2001年06月05日(火)-01:29:24


久しぶりに映画を見ました。
といいましても、実はもう10年ほど前に公開になった映画です。

主演はきょうだいの間でも話題になった
「ギルバート・グレイプ」のジョニー・デップ
監督はあのティム・バートンです。

ある日売上に困った化粧品のセールスレディのぺグが町外れにある古いお城を尋ねます。そこには発明家の博士によって作り出された人造人間エドワードが独りで住んでいました。完成直前に博士が急死してしまい、エドワードの手はハサミのまま、独りとり残されてしまっていたのでした。そんな彼のことを同情したベグは自分の家に連れ帰ります。手がはさみのため不便な日常生活が始まりますが、そのはさみを使って、植木のオブジェをつくったり、まちの住民のヘアスタイルを考案したりで人気者になっていきます。そんななか、エドワードはぺグの娘キムに恋をしますが・・

この物語はファンタジーです。まさに童話といっても良いかと思います。

まちの風景まるでおもちゃの国に迷い込んだかのようにどの家も同じような形大きさで砂糖菓子(こんぺいとうみたいな)のようなパステル色。住民の服の色もしかりです。空は青く澄み渡り平和そのものです。その反面、エドワードの住んでいたお城は薄暗く不気味な雰囲気を漂わせています。

しかしその一見明るいまちにすんでいる住民は俗そのもので、陰鬱な様相のエドワードは純粋な子供のような心を持っています。その対比がとても面白く凄く皮肉たっぷりです。

あれだけエドワードを持て囃していた住民たちは、利用され、ぬれぎぬを着せられたエドワードのことを手のひらを返したかのように、いっせいに攻めなじり狩ります。このシーンは涙無くしては見られませんでした。障害者をきょうだいにもつ私にとってまるで肉親がこのような目にあっているような錯覚さえ覚えました。

しかし本来こういう場面は日常生活でもよくある風景なのでしょう。それをこの作品ではうんとデフォルメして表現されてあります。この映画が大変童話的だと感じたのはファンタジーの中にリアリティーが同居しているからなのでしょうか。

心優しいエドワードにキムは徐々に心惹かれていきます。今まで他の住民とおなじようにパステル色の服をきていたキムがエドワードに恋した頃には白いドレスを着ています。パステルのまちに、エドワードは黒、キムは白。とても象徴的です。

数々名シーンがあるのですが全部言ってしまうとこれから見られる方に申し訳ないですので、一つだけ私が一番好きだったシーンを。

エドワードに恋したキムは彼に「抱いて」と言います。しかし彼は「できない」といいます。手がはさみのため、彼女を抱き寄せる事ができないのです。時に人は愛しているのにも関わらず、気持ちとは逆に相手を傷つけてしまうことがあるということの暗示なのでしょうか。私はこのシーンに、せつなくなり、胸が痛みました。

ジョニー・ディップはセリフも少なく表情も乏しい役をその目で演じていました。とても目が印象的でした。動きもユーモラスで、とてもうまい役者なんだと今更ながら感心してしまいました。

とても印象に残ってついビデオを巻き戻してメモを取ってしまったセリフがあります。

義足の老人がエドワードにこういいます。

「人に身障者とは呼ばせるなよ」

続いてまちの主婦の1人がこういいます。

「いったい誰が身障者ですって?
あなたはどこも悪くないわ。あなたはユニークなのよ」

みなさんはこの場面をどう感じられるでしょうか。
みなさんもこのファンタジーの世界に浸ってみませんか。

ayaさん 


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映画 「シザーハンズ」 : aya さん 2001年06月05日(火)




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