最近、肌荒れに悩んでいる。
・・・・というよりも困るのは蕁麻疹(じんましん)だ。体の調子がすこぶる悪い。自分なりにはいろいろと気をつけているつもりだが、いちどなるとしばらく治らない。医者は時節柄「花粉症によるアレルギーだ」と言う。あながち外れていないと思うけれど、私はもう一つ別の理由があるように思っている。それは・・・
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自慢するわけではないが、私の集中力は並大抵ではない。特に少年ジャンプを読んでいるときのそれは並外れている。目の前で家族が話し掛けているのに全く気がつかないばかりか、話し掛けられた直後に今言われたことを思い出そうとしても全く記憶されていないことに愕然とするほどだ。集中してしまうと周りが全く見えなくなり、聞こえなくなる。
でもまあ、それだけなら美点だろう。その集中力を生かしてゴルフでも練習すればすごいことになるかも(?)しれない。しかし現実にはそう良いところばかりではないのだ。
私の場合、これが本業(のおしごと)をしているときにも起きるのは少々余計だった。なにかのきっかけでパソコンの前に座ってお仕事を始めると、この集中が始まってしまう。最近はそれでも減ったが、一時期は、午後の仕事を始めて気がついたら夜中になっていたということもあった。その間、どうやら集中しっぱなしになっているらしい。なぜならその間の周囲の時間の流れが全く記憶に無いのだ。
家族にときどき「ほら、また聞いてない」ということがある。「え?なにを?」と聞き返し、必死で記憶の片隅をさぐって、いま言われた音波が残っていないかと探すが、全くの空白である。仕事でもそうだ。気がつくと夜になっているというとき、周囲の人の動きや、もしかして話し掛けられているかもしれないさまざまな出来事は全く記憶に無い。そして、気がつくと、体のどこかが痛くなっていたりする。
・・・・そしてこれがいつもの蕁麻疹のはじまりなのだ。
まず、集中してしまうとトイレに立たない。そのせいで消化器・泌尿器系がたいていあきらめてしまい、信号を出さなくなる。集中することが2週間ほど続いてしまうと、もう自分がいつトイレに行きたいのかも分からなくなるのだ。これで体がおかしくならないほうがおかしい。そのせいでいろんなところに吹き出物が出ても、全く自然というほか無い。そんなのはあたりまえであるし、身から出たサビ、自業自得なのである。非常に悔しいが、自分のせいだからなにもいえない。
たいてい、なにか調子が悪くなると、仕事のせい、とか昨日食べた腐ったバナナのせい、とか、自分以外の理由を探すのだが、「トイレにたたないほど集中して仕事してた」というのはなんとなく私の中では理由にならない。
すごいじゃん、えらいじゃん、そんなに集中してさぞかしはかどったでしょう? ・・・ええ、そりゃもう、すごくはかどりましたとも、・・・ じゃあ、いいじゃん、
・・・・で終わりである。それと体の不調がどうしてもつながらない。だから、よけい自己嫌悪に陥るのだ。やめときゃよかったともいえず、とにかくじぶんがわるいだけという結論にたどり着いてどこへもにげらられない。あー、いやだ。自分が嫌だ、で終わってしまう。誰かのせいにしたいが誰も浮かんでこない。何とかしてほしい・・・。
ということで、これが花粉症以外の理由の一つである。先生に「花粉症ですね」、と言われても、いまいち心の底から安心できないのがこの理由のせいだ。自分で「しまった、やっちゃった!」と思っているから、それが理由で無いとはどうしても思えないし、自分を責める気持と、なんだかばかばかしい気持で、どうでもよくなってしまう。仕事してたんだから悪いことしてないし、特に回りに責められるでもないと思うが、それでどうも会議が入る時期になって体を壊して休みまくるのは気が引ける。どうもやばいと感じてしまう。
以前はその「やばい」がさらに症状を悪化させたが、最近はそれもばかばかしいので開き直ることにした。開き直ったほうが治りがはやいし、症状も軽いからだ。それで、例年は乗り切ってきたのだが・・・・。
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実は今日、また新たな情報を手に入れてしまった。集中とお肌の関係その2!というやつだ。
それというのは、父からもらった「自己啓発36のポイント」という本に書いてあった文章のことだ。よりによって、集中のし過ぎは能率を落とすという項目に。「ほっとけ!」と思ったが、目に入ったものはしかたない。
それによると、どうやら大脳生理学的に、脳の活動にはたんぱく質とビタミンBが沢山使われるらしい。ビタミンBといえば、チョコラBBの宣伝ではないが、肌荒れを直すために飲んだりするものだし、どうもお肌と集中に関係がありそうではないか。
ビタミンBは、糖分を分解するときに消費されるらしく、だから甘いものばかり食べるとビタミンBが不足するとか言うらしいが、そこで単細胞な私は、脳みそが動くときには大量のエネルギーを消費することから、糖分とビタミンBの関係は結構あるんじゃないか?と勝手な憶測をする。
糖分が必要とされ、沢山の分解がなされて、ビタミンBが無くなり、お肌が弱くなるという感じだ。そう考えて見回してみると、周りの頭がよさそうな人はお肌が弱いように見えてしまうから不思議だ。そんなのが事実無根だろうといういうのは頭では分かっているが、どうも簡単に治らないジンマシンに業を煮やしている私としては、そんな理由でもすぐに骨に飛びつく子犬のようにキャンキャンと飛びついてしまう。 ついでに、「そういえば私も頭をすごく使うから!」という、これまた事実無根の前提条件にもあえて目をつぶる。そのほうが嬉しいから。
で、
「そうか!だから私にはビタミンBが足りないんだ!」
などといって、またおもむろに、年にこの時期しか飲まないチョコラBB(しかも、毎年不安になって買い足すので、3ビンくらい棚に並んでいる)を取り出し、2錠でいいところを4錠くらい飲んで、悦に入るのである。(しかしチョコラBBでジンマシンが治ったことなど今まで一度も無い!)。
夜寝る前に飲んで、夜中に調子が悪くても、次の日の朝の一瞬、調子が良いだけで、「ビタミンび〜〜(~-~」とかいって、にへー(~-~っと笑ってしまうばか者(の私)が、結局問題を先延ばしにして体の調子を悪くしているのかもしれない。そして次の瞬間また調子が悪くなって自己嫌悪に陥り、よせばいいのに怒り心頭に発して渾身の力でほお骨のあたりに自らパンチを食らわせ、またそこから調子がおかしくなったりもするのだから救いようがない。
今年はいつになったら調子がよくなるのだろうか。もう毎年の恒例行事となっているので、まあ、そのうちなおるさ、と思ってなにもしないでごろごろしているのも、まあいいのかもしれないが・・・。
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ということで、だいぶしまらない記事になってしまったのでむりやり格言をのこしてしめておこう。
「集中は、ほどほどにしないとお肌が荒れる」
ああーー、結局自分に言ってるだけなのね、と思うとため息ばかりでるが、とりあえず今日は調子がいいので自分にだけは説得力のある格言なのであった。
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